books: 2008年12月アーカイブ
今回はフィオナさん以降の「月で生まれた世代」が主役の話。「水惑星」シリーズに入ってからどんどんスムーズになっていく語り口を見ていると、セリフと絵がイマイチ噛み合っていなかったり、説明不足に感じられる部分が多々あった昔がちょっと懐かしい気がしないでも。:P
なにはさておきフィオナさん渋くなったなぁ...というわけで環水惑星年代記を読み返してみたんだけど、うーん、やっぱり大分読みやすくなっている気が。
「皇国の守護者」の続きは...無いのかなぁ。伊藤さんの絵で読みたい!って人は私だけじゃないはず。
ジャンプスクエア 伊藤 悠先生 直撃インタビュー 完全版
なにはともあれスピリッツ12/22発売号から始まる新連載「悪霊(シュトヘル)」が楽しみ。
「ハイドゥナン」の藤崎慎吾さんのSF短編集。「脳活動パターンから知覚映像を再構成する実験中に偶然籠城事件の現場に迷い込んでしまった被験体のネコをモニタしていたら...」って内容の「猫の天使」は「虚空を見つめるネコの視線の先には実は...」ってのがカギになってくるのだけど...もうちょっと複雑な仕掛けが欲しかったかも。逆に同じくストレートな話ながら、星間レベルで身体を適応させてしまった新人類を描いた「コスモ・ノーティス」や、会話する石と出会った画家の半生を宇宙規模で描いた「星窪」は、そのストレートさがむしろ爽やかに感じられて心地よかったり。
それはさておき、ちょうど読み終わったところでこんなニュースが。
産経ニュース:夢を映像化!?脳内画像を脳活動から再現
ATR研が本当に脳活動パターンから知覚映像の再構成することに成功してしまったらしい。すごい!