藤崎慎吾「レフト・アローン」

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ハイドゥナン」の藤崎慎吾さんのSF短編集。「脳活動パターンから知覚映像を再構成する実験中に偶然籠城事件の現場に迷い込んでしまった被験体のネコをモニタしていたら...」って内容の「猫の天使」は「虚空を見つめるネコの視線の先には実は...」ってのがカギになってくるのだけど...もうちょっと複雑な仕掛けが欲しかったかも。逆に同じくストレートな話ながら、星間レベルで身体を適応させてしまった新人類を描いた「コスモ・ノーティス」や、会話する石と出会った画家の半生を宇宙規模で描いた「星窪」は、そのストレートさがむしろ爽やかに感じられて心地よかったり。

レフト・アローン (ハヤカワ文庫JA)

それはさておき、ちょうど読み終わったところでこんなニュースが。

産経ニュース:夢を映像化!?脳内画像を脳活動から再現

ATR研が本当に脳活動パターンから知覚映像の再構成することに成功してしまったらしい。すごい!

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このページは、hibikiが2008年12月11日 21:32に書いたブログ記事です。

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