「ロードバイクの科学」
方々で評判が良いので買ってみました。
どのテーマも興味深い…というか、巷のロード乗りが気になりそうなことがほぼ全て網羅されていそうな勢いなので面白いに決まっているんですが、特に面白かった…というか感心したのが筆者の「科学的」なアプローチ。それは巻末のあとがきの
本書の実験やその結論は、ある条件でのひとつの結果と、そこから導かれたものでしたありません。計算にも数多くの単純化が含まれています。機材のある方は、反論や追試した結果や考察を大いに公開して欲しいのです。
という一文にも現れていて、この姿勢こそが、メーカーの宣伝にまみれた「はじめに結論ありき」な記事ばかりの自転車雑誌とは一線を画した内容を産み出したんだろうなぁ…と勝手に想像してみたり。これは確かに良書です。