…届いた。

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Hamachiのバージョンアップのついでにネットワークブリッジを試してみました。仮に

  • 手元のネットワークA: 192.168.1.0/24
  • 接続先のネットワークB: 192.168.2.0/24
として、まず双方のHamachiマシンで以下のように指定。
  • \Documents and Settings\user\Application Data\Hamachi\hamachi-override.iniRoutedTunneling 1 を追加。ファイルが無ければ新規作成。
  • レジストリエディタで HKEY_Local_Machine\System\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters\IPEnableRouter の値を 1 に変更してリブート。
  • ipconfig /allWindows IP ConfigurationIP Routing EnabledYes になっていればOK。
  • 接続先ネットワークへの静的ルーティングを作成。ネットワークAでは
    # route -p add 192.168.2.0 mask 255.255.255.0 5.x.x.x
    (最後の 5.x.x.x はネットワークB上でHamachiを実行しているマシンのHamachi IPアドレス)
  • 同様にネットワークB 192.168.2.0/24 上のHamachi マシンでも
    # route -p add 192.168.1.0 mask 255.255.0.0 5.x.x.x
    (最後の 5.x.x.x はネットワークA 上でHamachiを実行しているマシンのHamachi IPアドレス)
    と指定。これで各ネットワークのHamachiマシン上から、相手先のHamachiマシンのローカルIPアドレス(192.168.1.x192.168.2.x)を直接 ping 可能になりました。
  • ネットワーク上でHamachiを実行していない各マシンに、相手先ネットワークへの静的ルートを指定。
    ネットワークAのマシンでは
    # route -p add 192.168.2.0 mask 255.255.255.0 192.168.1.x
    (最後の 192.168.1.x はネットワークA上でHamachiを実行しているマシンのローカルIPアドレス)
  • 同様にネットワークB上のマシンでは
    # route -p add 192.168.1.0 mask 255.255.255.0 192.168.2.x
    (最後の 192.168.2.x はネットワークB上でHamachiを実行しているマシンのローカルIPアドレス)
    と指定。
  • マシン毎に静的ルートを指定するのは面倒なので、もし可能であれば上記と同内容の静的ルートをルータ上で指定しまった方が手っ取り早いのでオススメです。

てな感じで設定が終わったら早速 ping。お!届きましたよ。

ただ設定してから気付いたんですが、Hamachiから割り振られるIPって固定なんでしょうか。確かそのIPがマシンの識別子だったはずなので固定だと思うんですが。あと当然ながら双方のネットワークでIPアドレスが重複していたりするとアウトだったり、名前解決をどうするか?といった部分も含めて手軽に行くならマシン毎にHamachi入れちゃった方が早いだろうし、逆にその辺りも含めてがっつりブリッジさせたいのであれば、最初から TinyVPNOpenVPN を使った方が得策ですね。パフォーマンスや後々の管理も含めて。

ちなみに例えばWindows Server 2003で組まれたドメインとワークグループをブリッジさせた場合、一番手っ取り早い名前解決法って何でしょう?Hamachiを動かしているマシンのどこかの設定をちょこっと書き換えるだけで済むなら良いけど、各マシンの hostslmhosts を書き換えた方が早いのかな。

おお…21世紀になって初めて lmhosts なんて単語をつかったぞ!

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このページは、hibikiが2008年2月11日 17:14に書いたブログ記事です。

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